狂犬病
【病原体】
ラブドウィルス科リッサウィルス属
【感染経路】
- 狂犬病感染動物による咬傷。
- 感染動物に傷口やその周辺を、なめられることにより感染動物の唾液が粘膜より侵入。
- 多数のコウモリが棲む洞窟内に入り、感染コウモリの唾液をエアゾールの形で吸い込み感染。
- 角膜移植でヒトからヒトへの感染が報告されている。
【病原体を媒介する動物】
すべての哺乳動物(犬・猫・キツネ・アライグマ・スカンク・コウモリ・ハムスター他)
【症状】
- ウィルスが脊髄に達した時、咬傷部のかゆみ・疼痛・頭痛・発熱・幻覚・麻痺などが現れる。
- 咽疼痛、水を見ただけで発作(恐水病)
- 顔に風が当たっただけで痙攣症状(恐風病)
【治療法】
- 特異的な治療法はない。対症療法のみ。
- 発症した場合はほぼ100%の死亡率。
【予防】
-
暴露前予防
ワクチンを1ヶ月おきに2回、さらに6ヶ月後に1回接種して、狂犬病に対して免疫を獲得する。
(非清浄国への渡航の際) -
暴露後発病予防
ワクチンを咬まれた日を0日として、0・3・7・14・30・90日の6回接種する。
海外では一部の国を除いて世界各国で発生しています。国際交流が盛んになった現在、わが国は常に本病侵入の危険にさらされています。こんな恐い病気が日本で発生しない為にも、年一度の狂犬病予防注射を受けてください。