私たちが日常口にしている食肉や牛乳あるいは魚介類などの食品、そのおいしさの影には、その安全を担保するために獣医師の目がしっかりと行き届いています。スーパーマーケットや精肉店に並んでいる牛肉、豚肉、鶏肉などの肉類は食肉となる段階で獣医師による厳重な検査が義務付けられています。食肉以外にも、牛乳や魚介類などあらゆる食品について製造施設、市場あるいは販売店などで、獣医師をはじめとする食品衛生監視員によって検査や取り扱いについての指導が常時行われています。
  また人の健康を守るために必要な生活環境の衛生にかかわる監視・指導業務も獣医師など環境衛生監視員が担っています。
  人と動物の共通感染症の中で最も怖い病気の一つである狂犬病の予防も公衆衛生分野で活動する獣医師の重要な仕事です。その他の共通感染症についても衛生環境研究センター等の獣医師が調査活動、研究活動を通じてその対策に取り組んでいます。
  このように、獣医師は、公衆衛生のそれぞれの分野で、人の健康に密接にかかわる仕事にも勢力を注ぎながら公衆衛生の向上に寄与しています。